幼稚園教諭、保育士を目指すあなたに知ってほしい「はしか」の話
将来、幼稚園教諭や保育士としてたくさんの子どもたちに囲まれる日々を夢見ているみなさん、小さな手を握り、成長を一番近くで見守ることができる保育の仕事は、本当に素敵でやりがいのある仕事です。
それと同時に、幼稚園教諭や保育士は子どもたちの「命と健康」を預かる大切な責任も担っています。保育の現場で特に知っておいてほしいのが、感染症への備えです。なかでも「麻疹(はしか)」は、これから保育を志すみなさんに、ぜひ正しい知識を持っておいてほしい病気の一つです。
「はしか」って、どんな病気?
はしかは、大人がかかっても辛い病気ですが、体が未発達な子どもが感染すると、肺炎や脳炎といった命に関わる合併症を引き起こすこともあり、決して「ただの風邪」としては片付けられない怖さを持っています。しかも、はしかの感染力は「最強」と言われるほど強力です。インフルエンザなどとは違い、同じ部屋の空気を吸っただけで、免疫のない人はほぼ100%感染してしまいます。もし幼稚園、保育園で1人がかかってしまうと、あっという間にクラス中に広がってしまうリスクがあるのです。
「備えあれば憂いなし」を叶える、予防接種の力
これほど強い相手ですが、私たちには「予防接種(ワクチン)」という最高の盾があります。はしかは、ワクチンを2回接種することで、体にしっかりとした免疫(ウイルスと戦う力)を作ることができます。今、子どもたちは1歳と小学校に上がる前の2回、定期接種を受けることになっています。「かかってから治す」のではなく、「かかる前にしっかり防ぐ」。まさに「備えあれば憂いなし」のことわざ通り、事前の備えがあれば、はしかの脅威を未然に遠ざけることができるのです。
子どものまわりにいる大人が、今できること
保育園には、まだ年齢が小さくてワクチンを打てない赤ちゃんや、病気やアレルギーなどで予防接種を受けられない子どもたちもいます。そうした守るべき小さな命をウイルスから守るために、まわりの大人が「壁」になる必要があります。
まずは、自分自身がはしかのワクチンを2回打っているか、母子手帳を確認してみてください。もし記憶や記録が曖昧なら、抗体検査を受けたり、追加の予防接種を検討したりすることが大切です。
子どもたちのきらきらした笑顔を守るためには、愛情だけでなく、医療や感染症の正しい知識という「備え」が欠かせません。
「私がしっかり備えているから、園の子どもたちは大丈夫!」
そんな風に胸を張って言える、優しくて頼もしい先生、保育士さんを目指して、一歩ずつ学んでいってくださいね。みなさんの夢を、心から応援しています。
参考文献
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 2026.4.1版
https://www.jpeds.or.jp/society-activities/pediatric-medical-care/vaccination/opinion/vaccine_schedule.html(情報取得2026年5月19日)
